お話

光陰矢の如し

幼い頃に毎年毎年唱えていた言葉。

言葉には重みがあって、月と地球では違うようにあの頃と今とではかなり変わってしまった言葉の重み。

日々が過ぎていくことが怖いくせに、怠惰に毎日をやり終える、そこに意義なんてものは見いだせず、足をすくませた振りをしてたたずんでいるだけだ。

 

今日は朝から散々な一日だった。いや、しかしそれに気づいたのは夕方だった。

 植物の茎は水を吸い上げる、この細い管で水を吸い上げる。どうして花はこんなに鮮やかなのか。

僕は、自分の腕をみて似た者どうしだなんて思った。正反対なのに。

また、季節が終わる。