2013-10-06 手紙 マジックミラーの向こうで手を振って、哀れんでいるのは自分だけだと殻のなか。 夜ばかりに逢うのは道化師、赤と白いはななら金魚にでもなれば良かったものを、それとて先行き不安は募るばかり 邂逅に急かされて、零手先をよむ灯台の下。 手枷を開いて。足枷を開いて。 暫くは金木犀の香りに閉じ込めておくしかない。